体のバランスを保つために「臀筋」を鍛える
これは、前回(その1)昨年12月29日に書いたので8ヶ月ぶりの続編だ。
「臀筋」とは骨盤や股関節周りの筋肉のこと。具体的には,尻・腰・太ももの筋肉で、主なものは、
・大臀筋(尻の裏側)、
・中臀筋(腰・股関節の両側面)、
・腸腰筋(股関節の前から太ももの前)、
・ハムストリングス(股関節の後ろから太ももの裏)
の4つだ。
臀筋は上体と下半身とをつなぐ大事な関節を支える筋肉であり、これが弱いと,腰が曲がったり,体のバランスがとれなかったり、正姿勢を保つことができなくなる。
もっと弱れば、歩くことさえできない。
人間の人間たるゆえんの「二本足歩行」が出来ず、やがては寝たきりとなり、生きていてもボケてしまい、「人間として生きている意識」すら失せてしまうことは必定.
そうならず、長命でなくとも死ぬまで達者で生きるには、二本足歩行・「正姿勢」を保つことが肝心で、そのためにも、臀筋を鍛えることが大事だ。
とくに日本人は欧米人と比べ、中臀筋が弱いといわれる。日本人は前後には強いが,横揺れには弱いという“特質”があるようだ。してみると、体のバランス力を保つのは、日本人は比較的苦手であるらしい。
だからこそ、意識して中臀筋を鍛える必要があろう。
私が今やっている臀筋鍛えの種目は、
◯四股踏み
◯スクワット
◯階段歩き
の3つだ.
以前は「サイド・レッグ・レイズ」もやっていた。
これは、横向きになり、片手片足を地面に付け、その反対側の手足を上下させる運動だ。かなりきつく、中殿筋を鍛えるのにたいへん効果的といわれるのもナットクだ。
それをしばらくやってみた。しかし、やってみて、こう判断した。
上掲3つをやった上に「サイド・レッグ・レイズ」をやったらやり過ぎで筋肉疲労を招き、かえってまずいのではないか。上記3つをしっかりやっておれば今の自分には十分ではないのか、それ以上やる必要もなかろうと。
「サイド・レッグ・レイズ」は確かに中臀筋を付けるのによいだろう。が、体を横にしてやるのであるから立ってのバランス力強化にはいくらか効果が落ちるのは否めないのではないか。
体のバランス力を強化しようとするのなら、やはり立ってやるものがいいのではないかと思えたのである.
それで、「サイド・レッグ・レイズ」を中止し、「四股踏み、スクワット、階段歩き」の3点セットで臀筋を鍛えているのである.
臀筋鍛えの3つの方法
・四股をじっくりしっかりと踏む
四股はかなり臀筋が鍛えられる運動だ。片足で立ち,反対側の足を高く上げて、しっかりと地に下ろす。足を替えて同じことをする。
バランスを保ち、腰、股関節、太もも、膝、そして足先まで、それらの部位に関係する筋肉が躍動する様子がはっきりと体感できる。
じっくりしっかり踏めば,相当筋肉が鍛えられ、バランス力が付くはずだ。
だから、じっくりしっかり踏むのである。
夏前はアンクルウエイトを足首に付けてやっていたが,今は暑いので外し、素足で土の上でやっている。
横綱白鵬は他の力士がマシーンを使った筋トレをやるなかで、いっさいマシーンは使わず、昔ながらの稽古(筋トレ)をやり続けているという.だから、体が柔らかくて足腰が強化され、バランス力が向上し、投げを食わないのだという。
「昔ながらの筋トレ」とは、四股踏み、鉄砲などだ。白鵬は他の力士の何倍もやっているらしい。
これらにより臀筋がたくましく鍛えられているから横に倒れず(転ばず),土俵際でもしっかり腰を下ろして寄るからうっちゃりや投げを食わない。
大横綱だった大鵬もずいぶんと四股を踏んだらしい。だから、抜群に強く、なかなか転ばなかった。それに白鵬は倣っているという。
それに引き換え今の力士たちは四股踏みも少ないという。そして、マシーンの筋トレに走っていると白鵬は著書(白鵬翔著「相撲よ!」)で述べている。
マシーンによる筋肉づくりは見た目は筋肉モリモリで強うそうだが,体が固くなり、ケガもしやすい。一気の力は出るが,粘り強さに欠ける。
柔軟性も劣り,バランス力もイマイチだ。
だから、すぐに倒れるのである。
…などと考えながら、白鵬に学んで、その勇姿を思い浮かべながら、毎朝しっかりと四股踏みをやり続けるのである。
余談だが,白鵬の体が柔らかいのは、父の指導によるもので、白鵬を父と同様にモンゴル相撲の横綱に仕立て上げる計画だったが、それには子どもの頃は、モンゴル相撲をやらずに他のスポーツをやったほうがいい、子どもの頃は相撲で鍛えられない筋肉を鍛えたほうがいいという考えで、白鵬はバスケットボールをやった、それで体が柔らかいのだという。
同じ筋肉を長く使い続ければ衰えて固くなるから、それを避けたのである。だから、体が柔らかいという。
一理あるのだが、しかし、イチローの例(子どもの頃から野球ばかりだったが、体が柔らかい)もあるから、別の要因もあるのだろう。
話を戻すと。
・スクワットは、木刀を前頭部に当てたり後頭部に当てたりしながらやっている。臀筋だけでなく首の強化トレーニングを併せている。
・階段歩きはウォーキングの行き帰りで、だいたい上下合わせて700段ぐらい歩く。上りは2段ずつで、これは臀筋全てのトレーニングになるが、とくにゆっくり階段を2段ずつ上るとき、片足1本で体を支えて上がらなければならず、身のバランスを保とうとするわけで、中臀筋がより鍛えられることが知れる。
階段を下る時は,太もも・腸腰筋とハムストリングスがたいへんよく動く。とくに腸腰筋の先のほうが膝小僧を取り巻いていて、それがよく動くことが体得できる。膝を守っている筋肉は,太もものそれなんだな、というのが分かるのである.
ほかに、
・早朝筋トレの帰り道、坂道100mぐらいのところをランニングし、さらにその途中40〜50mぐらいを全力ダッシュしている。
これはかなり太もも(腸腰筋、ハムストリングス)の鍛錬になっている感じだ。
もちろん、心肺機能の強化になるのはいうまでもmない。
以上の3つのトレーニングで、我が臀筋の鍛えは十分であると思う。アスリートでもないし、試合などでなにかをやろうというわけでもない。
健康生活を命有る限り続けるのが目的だから「適度(ほどほど)の筋トレ」をいかに継続するかだ。それにはなんといっても、ケガをしないこと、無理は禁物だ。
慎重に慎重に、「適度の鍛錬」を楽しむ。全力ダッシュでも転ばないよう、大いに気をつけてやっているのである。

四股踏み